早朝高血圧について
早朝高血圧について
厳密な定義はまだ決まっていませんが、起床後、早朝の血圧値が
特異的に高い状態(135/855mmHg以上)が早朝高血圧です。
この早朝高血圧をもたらす血圧日内変動には、次の2つの
タイプがあります。
1、夜間の血圧値は低いが、早朝の覚醒前後に急激に上昇して、
高血圧に至るタイプ。
2、夜間血圧が下がらない、あるいは昼問よりも上がり、
さらに早朝に血圧が上昇するタイプ。
夜間血圧(睡眠時血圧)は通常、昼間の血圧に比べて10から20%
低下しますが、2のタイプではそれがみられません。
1のタイプをもたらす病因として動脈硬化などが、また2のタイプを
もたらす病因として重症高血圧、糖尿病、心不全、
睡眠時無呼吸症候群、起立性低血圧などが指摘されています。
早朝高血圧が注目されているのは、脳卒中や急性心筋梗塞といった
心血管疾患が早朝の時問帯に最も多く発生し、それが早朝高血圧と
関連しているからです。
特に、夜間の血圧が昼間より上昇する夜間高血圧は、夜間に血圧が
下降するタイプに比べ、脳卒中や心臓疾患を発症するリスクが
2から6倍になることが分かりました。
家庭血圧測定は、仮面高血圧や早朝高血圧の診断に有用です。
同時に、薬剤の効果などは外来血圧値をもとに検討されていますから、
両方の血圧値を評価することで、より個々の患者さんの病態に合
わせた治療ができると考えられています。