仮面高血圧について
仮面高血圧は、白衣高血圧と逆で、外来の血圧は正常で、
家庭や職場での血圧が基準値を超える場合を指します。
「診察室ではマスクされた高血圧」という意味で
仮面高血圧(maskedhypertension)と名づけられました。
これまでの臨床研究では、外来血圧が正常な人々でも、
仮面高血圧の人の割合は約10から20%いるといわれています。
仮面高血圧の人は、夜間から早朝にかけて血圧が高い場合が多く、
夜間血圧が昼間より高くなるタイプや早朝のみ急激に高くなる
タイプが含まれています。
また、降圧薬を服用している場合は、診察室で血圧測定しているとき
だけ薬の効果が出ていて、夜には効果が消失していることも考えられます。
仮面高血圧は非常にリスクが高いことが分かっています。
降圧薬を服用していない957人に対して24時間自由行動下
血圧、外来血圧を測定し、その後平均8.5年追跡した報告によると、
仮面高血圧の心血管疾患(脳卒中や心筋梗塞など)発症リスクは
正常血圧群の3.86倍であり、持続性高血圧群(外来血圧と家庭血圧が
ともに高値)よりもリスクが高いという結果が出ています。
このことは、仮面高血圧の人の1日全体の血圧レベルが、死亡に
つながる疾患を招きやすいものであることを示しています。